
スプレッドシートで日々の売上など、表を作ることは多いかと思います。
ただ数字を羅列するのではなく、下の図のようなグラフ(データバー)もセットで表示することで、一歩進んだ表を作ってみませんか?
今回は、スプレッドシートで簡易的な棒グラフを作成する方法を解説していきます。
こんな人におすすめ!
- 売上報告書にデータバーをつけて、直感的に数字の大小を比較したい。
- ちょっとひと手間で仕事がデキる人の表を作りたい。
- 表のなかにグラフを埋め込みたい。
今日の公式
=SPARKLINE(データ, [オプション])
項目 | 説明 |
データ | グラフ作成の対象データを含むセル、もしくは範囲を指定します。 |
オプション | グラフの種類、色、最大値などを設定します。 |
オプションは少々癖のある項目ですので、慣れるまでは苦戦するかもしれません。
今回は、データバーに関係する主要なオプションのみ解説していきます。
SPARKLINE関数の解説
1棒グラフ(データバー)の元となるデータを指定する
まずは、グラフ化したいデータを指定します。
今回は、隣の売上データを1つ指定します。
=SPARKLINE(C5, [オプション])
2オプションでグラフの種類「charttype」を指定する
次にオプションを記述していきます。
まずは、グラフの種類の指定です。
横向きの棒グラフの場合は、「"charttype","bar"」と記述します。
=SPARKLINE(C5, {"charttype", "bar"})
ちなみにそのほか以下のようなcharttypeを指定できます。
charttype | 説明 |
line | 折れ線グラフです。 複数データを範囲指定するのが基本です。 |
bar | 積み重ね棒グラフです。 複数データを範囲指定すると、横向きの積み重ね棒グラフができます。 |
column | 縦棒グラフです。 複数データを範囲指定すると、同一セル内に複数の縦棒グラフができます。 |
winloss | 正の場合は上向き、負の場合は下向きの棒グラフを生成します。 あくまで正と負の比較なので、値の大小の比較はできません。 |
3横幅の最大値「max」を指定する
大小の比較ができないといけないので、グラフの横幅の最大値を設定します。
最大値は「max」を使います。
ここでは、横幅の最大を10万としてみましょう。
※オプションとオプションの間には「;」を入れます。
=SPARKLINE(C5, {"charttype", "bar"; "max", 100000})
ちなみに次のようにMAX関数と組み合わせることで、固定値ではなく、リストアップしたデータの最大値をグラフの横幅に指定することもできます。
=SPARKLINE(C5, {"charttype", "bar"; "max", MAX(C$5:C$35)})
ポイント!
- MAX関数と組み合わせると、データの最大値をグラフの最大横幅とするグラフが作成できる。
4色を変更したい場合は「color1」を指定する
デフォルトではグラフの色はオレンジです。
グラフの色を変更したい場合は、「color1」のオプションを指定します。
色は「blue」「red」といった指定の仕方もできますし、「111111」「6f5de5」といった6桁のカラーコードで指定することもできます。
※ちなみに「color2」は複数データを範囲指定して、積み上げグラフを作るときに使用する色ですので、今回は指定しません。
=SPARKLINE(C5, {"charttype", "bar"; "max", 100000; "color1", "6f5de5"})
残りのセルにも関数をコピペして、表を完成させましょう。