今回は実践編です。
- 勤務時間×時給=給与
- 出勤日数×往復の交通費=月間の交通費
を自動計算できる勤怠集計表をスプレッドシートで作ってみました。
アルバイトの勤怠や給与計算をスプレッドシートで管理している方は、ぜひ参考にしてみてください。
- スプレッドシートで勤怠を集計する表をつくりたい。
- 勤務時間に時給をかけて、給与を計算したい。
- 出勤日数に往復の交通費をかけて、立替交通費を計算したい。
日々の勤怠を記録する表をつくる
まずは日々の勤務時間を記録する表を作成します。
1開始時刻・終了時刻・休憩時間を入力する欄をつくる
- 開始時刻
- 終了時刻
- 休憩時間
を入力する欄を作りましょう。
必要に応じて、「作業内容」「上長承認欄」などを追加してもいいですね。
ちなみに冒頭のGIFアニメでお見せしているような
- プルダウンから月を選択して、月初から月末までの日付を自動表示させる方法
- 土日・祝日だけ自動で背景色をつける方法
については、こちらの記事もご覧ください。
2一日の勤務時間を計算する
一日の勤務時間は以下の式で計算ができます。
IF関数をつかって、勤務した日だけ勤務時間を表示することもできます。
給与・交通費を自動計算する表をつくる
日々の勤務時間を入力する表が完成したら、次はその情報をもとに給与を計算していきましょう。
1月間の勤務時間を計算する
日々の勤務時間を合計して、月間の勤務時間を計算しましょう。
勤務時間の合計には、SUM関数を使います。
ここで実際に勤務時間を入力してみて、正確に計算されるか確認してみましょう。
8時間の勤務を4日したのに、「32時間」ではなく「8時間」と表示されるのであれば、表示形式が誤った設定になっています。
原因は表示形式が「時間」ではなく、「時刻」になっているから。
「表示形式の詳細設定」から「経過時間」を選択することで解決することができます。
- 「経過時間」にすると、24時間を超えた時間の表示ができる。
2給与は「勤務時間」×「時給」×24で計算する
月間の勤務時間の合計が計算できたら、時給単価と掛け算して給与を計算します。
計算式で日時を扱うとき、スプレッドシートは「1日=1」として計算します。
つまり、24時間働いたとしても、「1×時給」という計算になり、1時間分の給与しか支払われません。
正確な給与を計算するには、勤務時間と時給を掛けたあとに、さらに24倍してあげる必要があります。
3COUNT関数で出勤日数をカウントする
続いて、交通費の計算をしていきましょう。
勤務時間の列に値が表示されているセル(=つまり勤務が発生した日)をCOUNT関数をつかって数えれば、出勤日数のカウントができます。
4立替交通費は「出勤日数」×「往復の交通費」で計算する
出勤日数がわかったら、あとは往復の交通費と掛け算するだけですね。