「請求書を発行するときに、毎回振込期限を手打ちするの面倒。」
「日々の売上データのなかから、今月のデータだけを抽出して集計したい。」
このよう場面は、エクセルを使っている人なら誰しも経験したことがあるはず。
今回は、そんなときに便利なEOMONTH関数を紹介します。
ちなみに、「EOMONTH」とは、「End Of MONTH」の略だそうですよ。
こんな人におすすめ!
- 請求書の振込期限を発行日と同じ月の月末に自動で設定したい。
- 日々の売上記録のデータを同じ月でまとめたい。
- 給料の振込日(15日や20日)を自動で設定したい。
今日の公式
=EOMONTH(開始日, 月)
項目 | 説明 |
開始日 | 結果を計算するための起点となる日付です。 |
月 | 開始日を基準として、前後の月数を指定します。 開始日の当月末を指定する場合は「0」、翌月末を表示したい場合は「1」、前月末の場合は「-1」を指定します。 |
EOMONTH関数の解説
まずは、当月末を自動取得する方法を例に、EOMONTH関数の使用方法を解説します。
1計算の起点となる開始日を指定する
月末を計算したい日付、もしくはその日付が含まれるセルを開始日として指定します。
=EOMONTH(A2, 月)
2月数を指定する
同じ月の月末を取得したいので、「0」を指定します。
=EOMONTH(A2, 0)
月初や特定の日付を取得したい場合は?
さて、ここまでEOMONTH関数を使って、月末の日付を取得する方法を解説しました。
一方で、月初つまり毎月1日の日付を取得したいケースもあると思います。
また、給与振込日を翌月の15日や20日などに設定しているところもあるでしょう。
このような場合でも、EOMONTH関数を使うことで解決することができます。
1特定の日付を取得するなら、前月末の日付を取得して足し算する
考え方は簡単です。
- 取得したい日付の前月末の日付を取得する。
- 「1」の日付を基準として、必要な数だけ足し算をする。
たとえば、当月の月初の日付を取得したいのであれば
- 前月末の日付を取得する。
- 当月の1日は、「1」の日付の翌日なので、1を足す。
といった具合です。
前月末の日付を取得する場合、さきほどの月数は「-1」を指定します。
=EOMONTH(開始日, -1)+1
一方、「翌月の20日」など、月の途中の日付を表示させたい場合も考え方は一緒です。
- 今月末の日付を取得する。
- 翌月の20日は、「1」の日付の20日後なので、20を足す。
=EOMONTH(開始日, 0)+20